【感想】理想のヒモ生活10

相変わらずフレア姫がかわいいだけの巻



理想のヒモ生活10

発売はだいぶ前な気がしますが、いつもの本屋が品切れしててやっとこさ再入荷したので読みました。(正直忘れてた)

今回の一番のラブコメポイントは、赤いドレス(カープァ王族の一因として認められた証らしい)をもらってぴょんぴょん喜ぶフレア姫。
ただしあんまり赤いドレスは似合ってない...ちかたないね。
でもそういう要因よりもそこに込められた意味というか、フレア姫としては善次郎に惚れてるので、側室入りを具体的に実感できる物として手にできたことを喜ぶフレア姫がかわいい。

ただ、ヒロイン力が高い上にラブコメポイントの高いイベント(今巻でいえば、側室入りした後にも航海に出てもいい?っていう件のアレ)があるにも関わらず、
善次郎の側にまったく恋愛感情がないせいで、折角の高いヒロイン力がラブコメに繋がっていないというか...もったいなぁと。

オンリーヒロインものにしたいならフレア姫は必要ないし、
そうじゃない(しかも三角関係とかでもなく両方と結婚するというガチダブルヒロイン)にも関わらず「片方は別に好きじゃないです!」っていうのはこう...よくわかんないな?

そもそもハーレムラブコメが主流なラノベ界隈において主人公が頑なに一途というのはそこまで必要な要素だったのかなと。
逆にハーレムとか不埒な!ぷんすこ!っていうタイプの人にはよきな主人公なのかもしれない。
けど、描かれ方が「メインヒロインに一途!」というよりは「他のヒロイン達はそもそも眼中にない」と排斥している感が強いので、あんまり...。
特に個人的にはフレア姫が好きなので、推してるヒロインを「別にかわいくなくね?」って言われた時みたいな感じがしますねぇ。

なお、9巻から新ヒロインっぽい推し方をされているルクレツィアちゃんは本人も別に恋愛的に好きなわけでもないし、善次郎もアウトオブ眼中なのでラブコメポイントはない。(無慈悲)
残念だったなロリコン(涙目



総じてもともとの作品傾向からしてそうですが、いつもどおりヒロインっぽいのは沢山いるけどラブコメ度は低いと言わざるを得ないマンでした。

ただし最後の流れからしてフレア姫と数ヶ月単位の船旅をすることになりそうなのでそこでちゃんとしたブコメが見れるといいな!(願望)

-----ここまでラブコメ的感想-----


-----ここからそれ以外の感想-----

今巻のストーリー的進展としては、双王国とのなんやかんやの一応の決着と、世界情勢がじつは結構ピリピリしてきてるよ、という感じでしたかね。

アウラの出産にあたって治癒術士派遣するよっていう約束を取り付けて、フレア姫がほしがってる魔道具を買って、前回煽ってきた王様と王太子様には「舐めとんちゃうぞゴルルァ」ってして、という感じで。
結果的には双王国が北大陸の「教会勢力」とやらを危険視して、南大陸中で一丸となろうプロジェクトを勝手に進めてるせいですわせんすわせんって感じで下手に出て和解したという感じで、
ニルダの時みたいに善次郎が何かした、というわけでもないので、盛り上がりに欠ける巻ではありました。

正直もう最初の方の文化的俺TUEEEEEしてく感じとか、ガチ現代人が電化製品とかその手のやつを十分準備した上で異世界転移したら、という「この作品ならでは」みたいな要素が希薄しすぎて、もうただのファンタジー世界観で政争モノのやつ(VB並感)をやってるだけと化している感はある。

総じて、「なろう系」とは何か別のものと化している感があるものの、
そうじゃない部分(世界情勢とか王族同士の政治とか)で特色が出てきているのかなあという感じでした。


個人的には別にそういうのすきでもないからどうでもいいですはい...


コメント